Chinese Academy of SciencesとUniversity of Chinese Academy of Sciencesの研究グループが磁気ロボットを用いた液滴操作を発表しました。
本研究成果は、Science Advances 6.7 (2020): eaay5808に掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Li, An, et al. "Programmable droplet manipulation by a magnetic-actuated robot." Science Advances 6.7 (2020): eaay5808.
液滴の操作は、水収集、医療診断、薬物送達などの多数のアプリケーションの基本となります。
様々な液滴操作がある中、構造を利用した液体操作は、自然と人工材料の両方で広く使用されています。
ただし、これまで用いられている構造を利用した液体操作は、主に固定構造に依存して一方向の水の移動を実現しているにとどまり、液滴の複数の操作は依然として困難です。
このような背景から同研究グループは、複数の液滴の操作をプログラム可能にするため、調整可能な構造を持つ磁気駆動ロボットを開発しました。
調整可能な構造は、液滴の挙動を決定する液滴の前端と後端からの抵抗力を再配分します。
ロボットを使用して、液滴を輸送、分割、解放、および回転できることを確認しました。
このロボットは、過酷な環境でのさまざまな流体の操作に広く適用できると期待されます。
今回の研究結果は、液滴の自動操作のための効率的な戦略を提供します。
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