Duke Universityの研究グループが、生物学的試薬をエアロゾルジェット印刷することでIVDアッセイを作製しました。
この研究成果は、Biofabricationに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Williams, Nicholas X., et al. "Aerosol jet printing of biological inks by ultrasonic delivery." Biofabrication (2019).
印刷技術は、生物医学装置の製造コストを削減する有望な方法です。
様々な直接印刷技術が近年開発され発展してきましたが、生物学的試薬の非接触印刷の分野においてはインクジェット印刷に限定されてきました。
このような背景から同研究グループは、in vitro診断(IVD)アッセイを作成するための非汚染性ポリマーブラシへの生物学的試薬のエアロゾルジェット印刷を行いました。
DNA分子に損傷を与えることが以前に報告された超音波インク送達プロセスは、印刷されたタンパク質の劣化を引き起こさず、サブナノグラムmL-1の分析感度でストレプトアビジン-ビオチン結合アッセイの印刷を可能にすることを確認しました。
さらに、発癌性抗原(CEA)IVDが印刷され、臨床的に関連する範囲(約0.5 ng mL-1の検出限界と約3桁のダイナミックレンジ)に感度があることがわかりました。
最後に、エアロゾルジェットプリンターのマルチマテリアル印刷機能は、銀ナノワイヤーとストレプトアビジンをプリンターから基板を取り外さずに同じ印刷動作で相互接続パターンとして印刷することが可能であることを実証しました。
この方法を活用することにより、混合材料デバイスの製造が容易になると期待されます。
IVDの開発においてコスト、汎用性、およびインク使用量がより重要な要素になるにつれて、この研究において確認されたようにエアロゾルジェット印刷がより有効な製造技術になることを示しています。
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