KELENN TechnologyとUniversité LUNAMの研究グループが新しいデジタル印刷技術DMDを用いた半透明DSSCの製造を行いました。
本研究成果はSolar Energy 199 (2020): 92-99に掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Raïssi, Mahfoudh, et al. "Digital printing of efficient dye-sensitized solar cells (DSSCs)." Solar Energy 199 (2020): 92-99.
同研究グループは、TiO2ナノ粒子の印刷と、半透明DSSCを製造するためのデジタルマテリアルデポジション「DMD」という新しいデジタル印刷技術による光アノードの増感について報告しています。
この研究では、「D35」色素およびI3−/I− をそれぞれ増感剤および酸化還元メディエーターとして使用しました。
DMD技術で印刷された太陽電池の光起電性能を、スクリーン印刷されたナノ粒子と増感剤の溶液に電極を一晩浸すことによる染色プロセスからなる従来の方法で調製されたものと比較しました。
走査型電子顕微鏡は、DMD印刷されたフィルムがスクリーン印刷によって堆積されたフィルムよりも多孔性であることを示しています。
また、DMDによって作製されたセルは、より高い太陽エネルギー変換効率(Jsc = 12.65 mA / cm2、Voc = 775 mV、FF = 75%、PEC = 7.4%)を与えることを示しました。
IMVS / IMPSの測定は、DMDプリントされた太陽電池が提供する優れた光電流密度が、高い電荷収集効率によるものであることを示しています。
この研究の結果、DMDテクノロジーが材料消費を削減することでDSSC製造プロセスを簡素化し、DSSCを製造する革新的で魅力的な方法を迅速かつ効率的に表すことを示しています。
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