九州大学と同支社大学の研究グループが、インクジェット法を用いて固体高分子形燃料電池用のカソード触媒層をインクジェット法により作製しました。
この研究成果は、International Journal of Hydrogen Energyに掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Park, Kayoung, et al. "Improvement of cell performance in catalyst layers with silica-coated Pt/carbon catalysts for polymer electrolyte fuel cells." International Journal of Hydrogen Energy (2019).
固体高分子形燃料電池(PEFC)用のカソード触媒層(CL)を使用するための炭素担持Pt触媒(Pt / Cs)の性能を向上させるためにシリカ層で覆いました。
低イオノマーを含むシリカ被覆触媒のCLは、インクジェット法で調製されました。
IJ用Pt / Cインクと比較して、IJ用SiO2-Pt / Cインクは、低I / C条件において良好な分散と高い安定性を維持しました
また、IJ印刷したSiO2-Pt / Cの性能は、すべての湿度条件下でPt / C(IJ)に比べ0.6V高い特性を得ました。
特に、低湿度条件下でのSiO2-Pt / C(IJ)の性能は、電流密度の領域に関係なく顕著な改善を示しました。
FIB-SEMから、両方の触媒の形態と多孔性が同等であることを確認しています。
これらの結果から、CLの構造に関連する酸素拡散抵抗がパフォーマンスにほとんど影響を与えないことを示しています。
一方で、パフォーマンスの向上は、親水基を含むシリカ層によるプロトン伝導性の増加に起因することを示しています。
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