Jingdezhen Ceramic Institute等の研究グループが、ウニのような形状をしたCoAl2O4顔料を含む顔料インク化に成功しました。
この研究成果は、Advanced Powder Technology (2020)に掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Wang, Qikun, et al. "Synthesis and characterization of high-performance spherical urchin-like CoAl2O4 pigment prepared via microemulsion-hydrothermal-precipitation method." Advanced Powder Technology (2020).
同研究グループは、ウニのような形状をしたCoAl2O4顔料を、マイクロエマルジョン水熱沈殿(M-H-P)メソッドを使用して調製しまし、優れた分散性、小さな粒子サイズ、狭い粒子サイズ分布、大きなBET表面積を持つ高性能CoAl2O4顔料インクを作製しました。
また、この方法を使用した結果、有機溶媒のリサイクルにも成功しました。
作製した顔料をSEMおよびTEM観察した結果、CoAl2O4顔料が平均粒子サイズが1から1.2μmの層状ナノ結晶の軟凝集体であることが判明しました。
ウニのような形状をした本顔料は、以前に報告されたCoAl2O4顔料よりも優れた色性能を示します。
透明釉に顔料を塗布した結果、顔料は優れた着色を示しました。このことからも、セラミック装飾およびセラミックインクジェット技術への本顔料が応用できる可能性を示しています。
本研究は、高性能粉末を調製するための新しい方法を提供します。
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