Sungkyunkwan Universityの研究グループが、電気流体力学(EHD)ジェット印刷技術を介したレイヤーバイレイヤー(LBL)酸化グラフェン(GO)の自己組織化のための新しいシステムを開発しました。
この研究成果は、Micromachines 11.1 (2020): 13に掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Zhang, Bin, et al. "Direct Patterning and Spontaneous Self-Assembly of Graphene Oxide via Electrohydrodynamic Jet Printing for Energy Storage and Sensing." Micromachines 11.1 (2020): 13.
材料の機械的特性と化学的特性の両方を改善するため、2次元材料を層状構造にかつマクロに組み立てることは大きな注目を集めています。
しかし、従来の製造方法では高温プロセスが必要であり、場合によっては有毒な溶媒を使用し、かつ時間がかかるという課題がありました。
このような課題に対し、同研究グループは電気流体力学(EHD)ジェット印刷技術を介したレイヤーバイレイヤー(LBL)酸化グラフェン(GO)の自己組織化のための新しいシステムを開発しました。
印刷中、GOフレークの方向は、液体ジェットの速度分布と電界誘起の自発的な配列によって制御できることが判明しました。
基板上の界面アセンブリプロセスを使用することで、規則的な層状構造を持ちかつ高密度なGOパターンを迅速に実現できます。
LBL構造の表面粗さおよび導電率は、従来のディスペンス方法と比較して大幅に改善されました。
さらに、この手法を適用して、還元グラフェン酸化物(r-GO)ベースのスーパーキャパシタと3次元(3D)金属グリッドハイブリッドアンモニアセンサーを製造しました。
高性能のエネルギー貯蔵デバイスとセンサーを準備するための新しいプラットフォームとして、本方法は期待されます。
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