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フミン酸を用いて安定した銀ナノ粒子作製に成功

Jiangnan Universityの研究グループが、フミン酸を用いて安定した銀ナノ粒子作製に成功しました。

この研究成果は、Journal of Materials Science: Materials in Electronicsに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Hao, Yueyue, et al. "Humic acid assisted chemical synthesis of silver nanoparticles for inkjet printing of flexible circuits." Journal of Materials Science: Materials in Electronics (2019): 1-10.


同研究グループは、フミン酸(HA)を安定剤として使用し、銀塩を化学的に還元することにより銀ナノ粒子(Ag NP)を調製しました。

作製した銀ナノ粒子は、導電性銀パターンをインクジェット印刷するための銀ナノ粒子液の製造に使用しました。

得られたHAで安定化された銀ナノ粒子(HA-Ag NP)はすべて球状で、粒子サイズは約7〜12 nmでした。



HA-Ag NPを超純水に再分散させることで、優れた貯蔵安定性を備えた導電性インクが調製され、30日間室温で放置しても沈殿することなく安定していることを確認しました。

また、調製済みのHA-Ag NP導電性インクを家庭用インクジェットプリンターを用いて写真用紙に導電性銀パターンを作製しました。

印刷パターンの抵抗率は、40層印刷した後180℃で60分間焼結した結果、135μΩcmになることを確認したとのことです。


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