University of Bresciaの研究グループがエアロゾルジェット技術を用いてセルロース基板上に多層スマートデバイスを作製しました。
この研究成果は、Sensors 20.3 (2020): 841に掲載されています。
この記事は下記論文の紹介記事です。
論文:
Serpelloni, Mauro, et al. "Printed Smart Devices on Cellulose-Based Materials by means of Aerosol-Jet Printing and Photonic Curing." Sensors 20.3 (2020): 841.
プリンテッドエレクトロニクスは、紙などの再生可能かつ生分解性の材料を利用した電子機器を作製できる技術として注目を集めている研究分野です。
同研究グループは、エアロゾルジェット印刷(AJP)とフラッシュランプアニーリング(FLA)を用いてセルロース基板上にハイブリッドスマートデバイスを製造する新しい方法を設計し、かつテストしました。
3つの異なるセルロースベースの材料(クロマトグラフ用紙、写真用紙、厚紙)を用いてテストを行っています。
多層機能とSMD(表面実装デバイス)の相互接続が可能であるため、製造プロセスで高い柔軟性が得られました。印刷サンプルの動作を分析するために、電気的および幾何学的なテストを実行しています。
堆積品質とセルロース材料へのインクの浸透を示すために、プロフィロメーターと光学顕微鏡の評価を実施しています。
さらに、曲げ試験および湿気のある環境試験を行いました。
その結果、セルロース3D基板上の完全に機能する多層スマートデバイスの最終プロトタイプが本研究では示されています。
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