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インクジェット法によるマイクロ流体デバイスの作製

北京大学のグループが、インクジェット印刷を用いることでマイクロ流路デバイスを作製しました。この研究成果は、Lab on a Chip(2018/5)掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Zheng, Fengyi, et al. "From functional structure to packaging: full-printing fabrication of a microfluidic chip." Lab on a Chip(2018).

http://pubs.rsc.org/en/Content/ArticleLanding/2018/LC/C8LC00327K#!divAbstract


マイクロ流路デバイス作製におけるインクジェット印刷の活用は、多くの研究例が報告されており、メンブレンに疎水性のUV硬化樹脂液を印刷し硬化させることでマイクロ流路を作製した例や、電極自身をインクジェットで印刷した例などが代表的です。


マイクロ流体デバイス インクジェット 印刷
マイクロ流体デバイス概略図(Lab on a Chip HPより)

同グループは、マイクロ流体デバイスの簡単でかつ高速な製造を目的に、マイクロ流体デバイス全てを印刷法によって製造することを試みました。同グループの研究により、初めて電極、固定化酵素、マイクロ流体コンポーネント、パッケージングなどのマイクロ流体デバイスの構成をすべてインクジェット印刷によって実現しました。

インクジェット印刷による実現は、費用効果が高く迅速なプロセスであり、新しいラボオンチップシステムのモデル検証を迅速に行うことができるとのことです。

同グループは、グルコースのマイクロ流体センサーをこの手法により製造し、実際の低レベルのグルコース濃度(0〜10mM)で良好な感度を得られたとのことです。



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