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インクジェット吐出したアルギン酸ナトリウム粒子内への藻類胞子の固定化

Pohang University of Science and Technology の研究グループが、ピエゾインクジェット技術を用いてアルギン酸ナトリウム微粒子内に藻類胞子の固定化を成功しました。

この研究成果は、Scientific reportsに掲載されています。


この記事は下記論文の紹介記事です。

論文:

Lee, Hwa-Rim, et al. "Immobilization of planktonic algal spores by inkjet printing." Scientific reports 9.1 (2019): 1-7.

https://www.nature.com/articles/s41598-019-48776-z



藻類細胞の固定化は、廃水の処理、有用な代謝産物の生産、およびストック培養の管理に一般的に使用される手法です。

ただし、固定化された液滴のサイズ、微生物の数、および生産速度は改善が求められています。




このような課題に対し、同グループはドロップオンデマンドインクジェット印刷を使用して、藻類Ecklonia cavaの胞子をアルギン酸ナトリウム微粒子内に固定化することを初めて成功しました。

固定化胞子を持つ微粒子は、アルギン酸胞子懸濁液を塩化カルシウム溶液に印刷することにより生成されました。インクジェット技術は、バイオインクの胞子密度を変化させることにより、放出された液滴内の胞子の数を0.23〜1.87の範囲で制御できることを示しています。印刷に基づいた胞子のカプセル化の後、45日間の培養まで最初の発芽と葉状体の継続的な成長を観察出来たとのことです。

この研究は、インクジェット印刷が​​藻類を固定する大きな可能性を持ち、カプセル化された胞子の数とその微小環境を制御する能力が、カプセル化された胞子の微視的相互作用の研究を促進できることを示唆しているとのことです。



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